【10月18日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は17日、来年の全仏オープン(French Open 2020)に出場する予定だと明かした。

 38歳のフェデラーは米テレビ局のCNNに、「全仏オープンに出場するつもり。テニスから離れて家族と過ごす時間が必要だから、おそらく全仏オープンの前にはあまりプレーできないだろう」と話した。

 四大大会(グランドスラム)通算20勝のフェデラーは、今年4年ぶりに全仏オープン出場を果たしたが、準決勝でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に敗れた。

 フェデラーは来年、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2020)と全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)が行われる間に、東京五輪に出場することも発表している。

 しかし、2009年に1度だけ優勝している全仏オープンの前には、家族とのバケーションを優先させるつもりだという。「僕らにはバケーションと休息が必要だ。五輪に出場するならなおさら」

 フェデラーは来年東京で、唯一手にしていないメジャータイトルである五輪のシングルス金メダルを目指すことになる。

 今週はじめ、ウィンブルドンと全米オープンの間のスケジュールについてチームと話し合ってきたことを明かしたフェデラーは、「最終的には、自分の心が再び五輪でプレーすると決めた」とコメントしていた。

 フェデラーは生涯グランドスラムを達成し、ATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals)でも6度の優勝を誇るものの、五輪のシングルスではこれまで金メダルに手が届いていない。

 2008年北京五輪では、スタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka)とのペアで男子ダブルスの金メダルを獲得したが、2012年ロンドン五輪のシングルス決勝では、勢いに乗るアンディ・マレー(Andy Murray、英国)に2-6、1-6、4-6で完敗した。

 ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)をはじめ、フェデラーの永遠のライバルであるナダルもすでに東京五輪への出場を表明しており、「ビッグ3」のそろい踏みで優勝争いは激しいものになるとみられる。(c)AFP