【10月17日 AFP】シリア北部のクルド人勢力に越境軍事作戦を仕掛けたトルコ軍に対抗するため、シリア政権軍とその後ろ盾であるロシア軍は16日、クルド人勢力との合意に基づき、トルコ国境に近い要衝アインアルアラブ(Ain al-Arab、クルド名:コバニ、Kobane)に入った。英国に拠点を置くNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が明らかにした。

 コバニはシリア国内のクルド人にとって極めて象徴的な町。2015年にはクルド人部隊が米軍主導の有志連合の支援を受けて激戦の末、当時一帯を支配下に置いていたイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」から奪還した。以降のコバニは、シリア国内で有志連合が展開するIS掃討作戦の先鋒となってきたクルド人民兵組織、人民防衛部隊(YPG)が支配下に置いている。(c)AFP