【10月16日 CNS】中国・江蘇省(Jiangsu)南京市(Nanjing)の「ちばてつや漫画創作研究センター」で9日に開催されたオープニングセレモニーに、日本漫画界の重鎮、ちばてつや(Tetsuya Chiba)さんが姿を現した。

 同センターは、中国伝媒大学(Communication University of China)南広学院とちばさんが共同で設立したもので、日本から講師を呼び寄せる特別班や、著名漫画家による制作スタジオ、学術交流や共同制作などの形により、日本漫画創作の産学研一体プラットフォームをつくり上げ、漫画教育と国際交流の窓口となることを目指している。

 同日、中国伝媒大学南広学院の蒲樹霖(Pu Shulin)理事長からちばさんに名誉教授兼研究センター名誉主任の証書が贈られた。その後に行われた「ちばてつや漫画創作研究センターの未来構想─『漫画創作の可能性』」イベントで、ちばさんは「さまざまな形で学生と一緒に漫画の研究と創作をやれることを期待しています」と語った。「漫画が命」と考えるちばさんにとって、漫画の最大の魅力は「人間の考えをいかに表現するか」というところにあり、「漫画家は健康で前向きな心を伝えなければならない」という。

 中国伝媒大学南広学院の厳翔(Yan Xiang)校長によると、同大学はメディア・アートの分野の48の専攻と80の専門課程を有し、学生数は約1万5000人近い。アニメ学院だけで1800人の学生が学んでいる。今回、漫画創作研究センターの設立によって、教育、創作、革新などの面で新しい道を切り開いていく、としている。ちばさんは定期的に南京に来て学生らとフェースツーフェースの指導を行い、漫画アニメ界の最新の創作理念を教える予定だという。(c)CNS/JCM/AFPBB News