【10月16日 東方新報】中国海軍のミサイル駆逐艦「太原(Taiyuan)」が10日、海上自衛隊の観艦式に参加するため、横須賀港に入港。海上自衛隊と「中国駐日本大使館」は埠頭(ふとう)で歓迎式を行った。中国海軍の艦船が観艦式に参加するのは初めてで、日本に来港するのは10年ぶり。

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 駆逐艦「太原」は中国が独自に設計製造した新型ミサイル駆逐艦だ。「052D型」駆逐艦の就役中の10隻目で、満載排水量約6000トン、艦番号131、2018年12月に命名・就役した。

 海上自衛隊横須賀地方隊の渡辺剛次郎(Gojiro Watanabe)総監は、歓迎式であいさつに立ち、中国海軍の艦艇が10年ぶりに来日し、初めて横須賀に寄港することは、海上自衛隊として喜ばしいことで、両国の防衛交流にとって非常に意義のあることだと話した。また、互いに同じ海の上で厳しい環境の中で働く隊員同士が交流を深め、日中関係が発展するよう希望すると述べた。

 中国大使館の孔鉉佑(Kong Xuanyou)大使は、今回「太原」が平和友好の使者として観艦式に参加することは、日中関係の発展を進める友好的な誠意と交流を強めたいとする積極的な願いを表すもの、各方面に平和的発展に関する中国の確固たる信念を伝えていくと語った。また、日中の防衛関係者が交流を深めることにより、適切に問題に対応し、新しい時代に合った防衛関係を築くよう望むと述べた。(c)東方新報/AFPBB News