【10月15日 AFP】ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)に出場しているアイルランド代表のCTBバンディー・アキ(Bundee Aki)は14日、プールAのサモア戦で危険なタックルをしたとして3試合の出場停止処分を科された。これにより、今大会の残りの試合でプレーすることはできなくなり、優勝を目指すチームは大打撃を受けている。

 アイルランドが47-5で勝利した12日のサモア戦で、アキは相手SOのウルパノ・セウテニ(Ulupano Seuteni)の顔面に肩でタックルして一発退場となったが、懲罰委員会はこの判定に対する同選手の異議申し立てを退けた。

 今回の決定が下されたことによって、アキはW杯3連覇を目指すニュージーランドとの19日の準々決勝に加え、チームが準決勝と決勝に勝ち進んだ場合も出場できなくなった。さらに、状況次第ではラグビープロ14に参戦するコノート・ラグビー(Connacht Rugby、アイルランド)の次戦でもプレーできない可能性がある。

 これを受けてアイルランドラグビー協会(IRFU)は、「バンディーに関するヒアリングの結果に失望している。懲罰委員会の書面が届き次第、内容を確認する」との短いコメント文を発表した。

 危険タックルは脳振とうを引き起こす可能性があるとして、今回のW杯では審判が厳しい処分を出すケースが増えており、アキも新たにその一人となった。

 一方、サモア側は同国にルーツを持つアキを擁護する姿勢を示し、懲罰委員会に対して「空気を読んで」不問に付すように要請していた。(c)AFP