【10月15日 Xinhua News】中国湖南省(Hunan)長沙市(Changsha)の銅官窯(Tongguanyao)古鎮で12日、世界で唯一の女性だけが用いる文字「女書」をテーマにした文化観光ウイークが始まり、女書作品約300点が並ぶ展覧会も開かれた。

 女書は同省江永県(Jiangyong)で1980年代に発見され、国内外を驚かせた。女書の習俗は2006年に第1次国家級無形文化遺産リストに登録された。

 女書は非常に独特で、江永県の方言の発音に合わせて作られており、女性の間でのみ伝わった。全て右から左、上から下へ書き、文字は全て右が高く左が低い特徴を持ち、ひし形になっている。筆画は非常に簡単で、点、縦、払い、反りの四つのみでできている。

 国の関係部門と地元政府による重視と宣伝、大学の学者と民間の研究者による研究がここ数年進むにつれ、女書は徐々に広く知られるようになった。米ニューヨークの国連本部とスイス・ジュネーブの国連欧州本部でも展示され、女書の伝承者が招待を受け、解説や広める活動をするなど、古い文字が新たな輝きを放ち始めている。(c)Xinhua News/AFPBB News