【10月14日 AFP】ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)に出場中のニュージーランド代表に選出されているバレット3兄弟の祖父が、13日に急死したとニュージーランドの国内紙が報じた。

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 現地紙ニュージーランド・ヘラルド(New Zealand Herald)に掲載された訃報によると、3兄弟らの祖父であるエドワード・マイケル・バレット(Edward Michael Barrett)さんは13日、北島のタラナキ(Taranaki)地方で家族に見守られながら、「突如この世を去った」という。78歳だった。

 同紙はテッド(Ted)の愛称で呼ばれていたバレットさんについて、愛される夫にして、愛ある父親であり、「孫やひ孫の誰からも慕われるテッドおじいちゃん」だったと記している。

 孫たちの中には、現在オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)の一員であるジョーディー(Jordie Barrett)、ボーデン(Beauden Barrett)、スコット(Scott Barrett)の兄弟も含まれる。63-0で大勝した2日のカナダ戦では、オールブラックスとしては史上初となる兄弟3人の同時出場を果たした。

 前回王者ニュージーランドは19日にアイルランドとのW杯準々決勝が待っており、3人は16日の葬儀には列席できないとみられる。3人は祖父の突然の死というショックの中で、重要な一戦を迎えることになる。

 バレット一家は全員がタラナキ出身で、強い絆で結ばれている。父親のケビン(Kevin)さんは元ハリケーンズ(Hurricanes)のフォワードで、現在は地元で酪農場を経営。優秀なネットボール選手にしてバスケットボール選手だった母親のロビン(Robyn)さんは、ケビンさんとの間に8人の子どもをもうけている。(c)AFP