【10月14日 AFP】(写真追加)12日に伊豆半島に上陸し、東日本の各地で大きな被害を出した台風19号(アジア名:ハギビス、Hagibis)による死者は、報道や当局によると14日朝までに少なくとも35人に上った。このほかに11人が行方不明になっている。

 多くの河川で氾濫や堤防の決壊が発生。長野県では千曲川の堤防が決壊し、あふれた水が住宅地に流れ込んで多くの家が浸水した。

 被災地では夜を徹して懸命の救出活動が続けられた。自衛隊員3万1000人を含む10万人以上が13日夜から14日朝にかけて、豪雨による土砂災害や河川の氾濫により取り残された人たちの救出に当たった。

 各地で自衛隊と消防のヘリコプターが住宅の屋根やベランダから、取り残された人を救助した。福島県ではつり上げられた女性が落下して死亡するという悲劇的な事故が起きた。

 埼玉県川越市では特別養護老人ホーム「川越キングス・ガーデン(Kawagoe Kings Garden)」か水に漬かり、入居する高齢者と職員の計200人以上がボートで救出された。(c)AFP/Harumi OZAWA / Miwa SUZUKI