【10月14日 AFP】サッカー国際親善試合が13日、シンガポールで行われ、ブラジルは1-1でナイジェリアと引き分けに終わった。また、この試合ではエースのネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が脚のけがで途中交代する事態に見舞われた。

 通算5度のW杯(World Cup)制覇を誇るブラジルは、前半に先行を許したものの、後半開始直後のカゼミーロ(Casemiro)の同点ゴールで屈辱は免れた。それでも10日に行われたセネガル戦に続き、勝ち星を手にして現地を後にする再三のチャンスを逃してしまった。

 しかしながら、ブラジルにとって大打撃となったのは、前半12分にネイマールが左太もも付近を痛め、脚を引きずりながら試合を後にしたことだった。同選手はフィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)と交代し、通算101回目の代表戦が早々に終了してしまった。

 フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)でプレーするネイマールは、2試合の出場停止処分が明けて、22日に欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)のクラブ・ブルージュ(Club Brugge)戦を控えているが、これでチャンピオンズリーグでのプレー復帰が遅れる可能性がある。

 2017年にスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)からPSGに移籍して以降、度重なるけがに見舞われている27歳のネイマールについて、ブラジルを率いるチッチ(Adenor Leonardo Bacchi aka Tite)監督は、「彼は試合中に筋肉の違和感を覚えた。それで念のために下がらせた」と明かした。

「試合前には筋肉に問題はなかった。私はこのようなけがの兆候がある選手を先発させないし、そんな代償を支払うことはしない」「自分の経験から、プレーできるコンディションにない選手は絶対に起用しない。けがをしている選手を危険にさらすのは、無責任というものだ」 (c)AFP/John O'Brien