【10月13日 AFP】台風19号(アジア名:ハギビス、Hagibis)は、12日午後7時ごろ静岡県の伊豆半島に上陸した後、13日朝にかけて「前例のない」激しい雨による浸水や土砂崩れなどの被害をもたらした。

 13日朝までに少なくとも3人が死亡したほか、少なくとも96人が負傷、14人が行方不明となり、約730万人に避難指示・勧告が出された。

 台風19号は上陸前から大きなスポーツイベントに影響を与えた。ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)の2試合がラグビーW杯の32年の歴史の中で初めて中止となり、19F1第17戦日本GP(Japan Grand Prix 2019)の日程も変更された。

 交通の混乱も広がり、首都圏の鉄道は12日、ほぼ終日運転を見合わせた。新幹線も運転見合わせが相次ぎ、羽田空港と成田空港を発着する多くの便が欠航となった。

 先月の台風15号(アジア名:ファクサイ、Faxai)で大きな被害を受けたばかりの千葉県では、台風19号の影響で竜巻とみられる突風が吹き民家1棟が全壊、複数の民家が損壊した。3歳男児を含む5人が軽傷を負い病院に運ばれた。

 東京都内の住宅地を流れる多摩川など、複数の川が氾濫した。

 大勢の人が避難所に避難したが、12日夜には東京とその周辺で揺れを感じるマグニチュード(M)5.7の地震もあり、人々の心を更に騒がせた。(c)AFP/Shingo ITO/Sara HUSSEIN