【10月12日 AFP】エクアドルで続く燃料価格の高騰に抗議するデモを主導する先住民団体は11日、デモの終結に向けて直接対話を求めたレニン・モレノ(Lenin Moreno)大統領の提案を拒否した。デモ隊と治安部隊との衝突で、これまでに5人の死者が出ている。

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 デモを主導しているエクアドルの先住民族連盟(CONAIE)は、「彼(大統領)が求めている対話は信用できない」と主張。燃料補助金を廃止した法律を政府が「撤廃」するまで交渉には応じないと述べた。

 対外債務危機に陥っているエクアドル政府は先週、国際通貨基金(IMF)から42億ドル(約4500億円)の財政支援を受ける条件となっていた燃料補助金を廃止。燃料価格は120%も値上げされ、デモが起きた。モレノ氏は11日、抗議デモが10日目を迎えたことを受け、デモ参加者との直接の対話を提案していた。

 行政監察室によると、デモ参加者らと治安部隊の間で起きた衝突でこれまでに5人が死亡、2000人以上が負傷している。(c)AFP/Hector Velasco and Katell Abiven