【10月12日 AFP】(更新、写真追加)大型で非常に強い台風19号(アジア名:ハギビス、Hagibis)が12日、首都圏に接近している。記録的な大雨となる恐れがあり避難指示が出ているほか、上陸前から交通が混乱し、停電も発生している。

 気象庁によると、台風19号の最大瞬間風速は約60メートル。12日夕から夜にかけて東海または関東地方に上陸する見込み。

 台風の影響で、既にラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)の2試合が中止となり、19F1第17戦日本GP(Japan Grand Prix 2019)の日程も変更された。

 NHKによると、航空各社は12日、国内便1660便超、国際便約260便の欠航を決めた。東京発の多数の新幹線や首都圏の在来線、地下鉄も運休となる。

 東京ディズニーランド(Tokyo Disneyland)と東京ディズニーシー(Tokyo DisneySea)も、12日から13日昼ごろまでの休園を余儀なくされた。台風による終日休園は、開園以来初めて。

 気象庁によると、13日正午までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、首都圏で500ミリ、東海地方でそれ以上となっている。

■千葉県で1人死亡

 台風19号の上陸前にすでに犠牲者も出ている。千葉県市原市の消防によると、横転した軽トラックから49歳の男性が見つかり、病院に運ばれたが死亡が確認された。千葉県は先月、台風15号(アジア名:ファクサイ、Faxai)で大きな被害を受けていた。(c)AFP/Shingo ITO