【10月12日 AFP】米スポーツ用品大手ナイキ(Nike)は11日、陸上指導者のアルベルト・サラザール(Alberto Salazar)氏がドーピング違反で4年間の資格停止処分を科されたことを受け、同氏が率いるナイキ・オレゴン・プロジェクト(Nike Oregon Project)を閉鎖する意向を示した。

 五輪で通算4度のタイトル獲得を誇るモハメド・ファラー(Mohammed Farah、英国)らを指導したことで知られるサラザール氏は、米国反ドーピング機関(USADA)から一連の薬物違反が認定され、前週に処分が下された。

 サラザール氏が疑惑を否定していたことから、当初は同氏の処分に対する不服申し立てを支持するとしていたナイキだったが、マーク・パーカー(Mark Parker)最高経営責任者(CEO)は同社の職員に宛てたメモで、今回のスキャンダルを理由にプロジェクトを終了させるつもりであると伝えた。

 その一方で、パーカーCEOは異議申し立てに関してサラザール氏を支援していくとしている。(c)AFP