【10月11日 AFP】ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)は11日、プールDの試合が行われ、オーストラリアはミスもあって苦しみながらも、27-8でジョージアに勝利。プールC首位のイングランドと激突するとみられる準々決勝に向けて、準備を整えた。

 9日に行われた試合でウェールズがフィジーを下したことで8強入りを決めていたワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)は、13日にウェールズが格下のウルグアイと対戦することもあり、2位でプールを通過すると見込まれている。

 超大型の台風19号(アジア名:ハギビス、Hagibis)の上陸が近付き、時折突風が吹いて強い雨が降る中、両国初のテストマッチでオーストラリアは力強くぶつかってくるジョージアとの取っ組み合いを強いられた。

 序盤にワラビーズはボールと陣地を支配したが、ジョージアはしっかりとした守備体系を敷くと、オーストラリアのハンドリングエラー連発につけ込んで踏みとどまった。波状攻撃を受けたジョージアは、20分過ぎまでに80回のタックルを仕掛けていた。

 それでも、オーストラリアは22分にマット・トゥーモア(Matt Toomua)の組み立てから、ニック・ホワイト(Nic White)がトライを奪い、コンバージョンをトゥーモアが蹴り込んだ。

 オーストラリアはジョージアにペナルティーゴールを決められた後、ハーフタイムを前にイシ・ナイサラニ(Isi Naisarani)がハイタックルでシンビンとなったが、直後にトゥーモアのペナルティーゴールで点差を広げた。

 前半だけで128タックルを記録したジョージアはいずれは疲れ果ててしまう状況だったが、オーストラリアはハンドリングエラーがかさみ、試合を終わらせることができなかった。

 それでも、ワラビーズは59分にマリカ・コロインベテ(Marika Koroibete)が見事な身のこなしを披露して、こう着状態を破るトライを奪取。

 その後、試合の流れに反してジョージアはアレクサンデル・トドゥア(Alexander Todua)がトライを決めてファンを喜ばせたが、オーストラリアはジャック・デンプシー(Jack Dempsey)とウィル・ゲニア(Will Genia)がトライを決めた。

 しかしながら、オーストラリアのマイケル・チェイカ(Michael Cheika)ヘッドコーチ(HC)にとっては、来週の一戦に向けてさまざまなことに頭をめぐらせなければならない結果になった。(c)AFP/Luke PHILLIPS