【10月11日 AFP】超大型の台風19号(アジア名:ハギビス、Hagibis)によりラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)の日本対スコットランド戦開催が脅かされる中、イングランド代表のエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)は11日、スコットランド代表が仮に敗退となってもそれは自業自得だと語った。

 ブレイブブロッサムズ(Brave Blossoms、日本代表の愛称)を率いるなど長年日本で過ごしていたジョーンズHCは、13日に予定されている試合が中止となれば敗退が決まるという状況は、スコットランド側を驚かせたはずがないとの見解を示した。

「われわれには、こういったことが起こるかもしれないという考えはあった。ここでは台風シーズンなのだから覚悟しておかなくてはならない」「そうなった場合に自分たちが最適な立場にいられるように、試合で勝ち点をためておかなければならない」

 大会主催者は台風19号が東京や横浜に向かっているため、安全上の理由により12日に予定されていたニュージーランド対イタリア戦、およびイングランド対フランス戦を中止とする前例のない措置を取った。

「巨大な台風になりそうだ。大会組織委員会には、他に選択肢がないように私は思う」と、ジョーンズHCは言う。

 スコットランドは大会初戦のアイルランド戦に3-27で敗れており、おぼつかない状況に置かれている。

 アイルランドが12日のサモア戦で勝ち点を取りこぼさない限り、スコットランドは8強入りに向けて、13日の横浜での一戦で日本に勝たなければならない。しかしながら、この試合が台風によって中止となれば引き分け扱いで勝ち点2にとどまるため、サモアの大番狂わせが無い限り敗退が決まる。

 とはいえ、スコットランドにとって最も厳しいプールステージの試合はおそらくはアイルランド戦だったとみられており、批評家たちは試合の順番が準々決勝進出に影響すべきではないとの見解を示している。

 日本とスコットランドの試合が開催されるか否かの最終判断は、試合当日の朝までずれ込むことになっている。

 スコットランド側は10日、「スコットランドがピッチ上で準々決勝進出を争うことができる危機管理計画が実施されることを、全面的に期待している」と強い表現のコメント文を発表している。

 W杯統括責任者のアラン・ギルピン(Alan Gilpin)氏は、ニュージーランドとイタリアの試合を中止したものと同じ規則に従わなければならないとし、「その試合(日本対スコットランド)を特別扱いはしない」と語っている。(c)AFP/Julian GUYER