■系外惑星の検出方法

 系外惑星は直接観測が困難だ。中心星の光が相対的に明るすぎるために、近くにある小型の天体の姿を捉えられなくなることが多いからだ。こうした系外惑星を検出する方法はいくつかある。

 ここでは最も広く用いられている検出方法を二つ紹介する。

中心星の「ふらつき」を観察する:これは1個または複数の見えない惑星の重力によって、中心星の光のカラースペクトルに生じる変化を探す方法だ。

 この変化パターンが定期的かつ周期的で、中心星の微小なふらつきに対応しているなら、それは惑星によって引き起こされている可能性がある。系外惑星の18%近くがこの方法で検出された。

惑星の「影」を探す:これは、望遠鏡をのぞいている天文学者や宇宙空間の人工衛星などの観測者と中心星のちょうど間を惑星が通過する際に、惑星によって星の光度がわずかだが測定可能な量だけ減光するのを検出する方法だ。

 現在までのところ、この方法が最も結果を残しており、NASAのケプラー(Kepler)宇宙望遠鏡は、2009~13年に数千個の惑星候補を発見した。系外惑星全体の約80%がこの方法で発見されたものだ。

■生命を支える条件とは?

 これまでに検出されている系外惑星のうち、中心星との位置関係で水が蒸発するほど高温でなく、固く凍るほど低温でない「温暖な」ゾーン内にあるのは、ほんの一握りにすぎない。

 地球上の生命もまた、大気なしでは考えられない。人間の場合、生存に必要な酸素を含む大気が不可欠となる。さらに大気は、恒星が発する紫外線やX線などの高エネルギー放射線によって動物種が損傷を受けるのを防いでいる。

 だが、地球上で生命がどのように出現したかはまだ完全には分かってないため、宇宙にある他の惑星の生物が、人間にとって致命的なガスや化学物質、温度などの中で生存、繁栄できるかもしれない可能性もある。(c)AFP/Marlowe Hood and Joseph Schmid