【10月11日 AFP】男子テニス、上海マスターズ(2019 Shanghai Rolex Masters)は10日、シングルス3回戦が行われ、大会第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は7-6(9-7)、6-4で第13シードのダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)を下し、準々決勝進出を決めた。

 フェデラーは試合後、熱心な中国のファンの存在が、セットポイントを5度握られるなどした難しい第1セットを乗り切る力になったと振り返り、「きょうはダビドより優勢だと感じた瞬間はなかった」とコメントした。

 この試合では、赤の服を着た地元ファンが会場の1か所にまとまって座り、フェデラーに「ロジャー、ロジャー、行け、行け、行け」とチャントを歌った。フェデラーは、そうしたファンの後押しが立て直しのカギだったと述べ、「ここのファンは間違いなく特別だ。彼らはまるでサッカーの試合のように一つの場所に陣取るからね。テニスの大会では、ものすごく珍しいことなんだ」と付け加えた。

 38歳のフェデラーは準々決勝で、アンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)を6-0、7-6(7-4)で下した第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)と対戦する。

 また、第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、第16シードのジョン・イズナー(John Isner、米国)に7-5、6-3で勝利。イズナーの強力なサーブに対応し、74分で試合を終わらせたジョコビッチは次戦、4強入りを懸け第6シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)と対戦する。

 第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)は、予選勝者のバセック・ポスピシル(Vasek Pospisil、カナダ)に第1セットで2-5とリードされたが、そこから7-6(9-7)、7-5の逆転勝利を収め、準々決勝では第10シードのファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)と顔を合わせる。(c)AFP/Peter STEBBINGS