【10月10日 AFP】今週末に行われる19F1第17戦日本GP(Japan Grand Prix 2019)の主催者は10日、甚大な被害を及ぼす恐れがある超大型の台風19号(アジア名:ハギビス、Hagibis)を注視する中で、ファンとドライバーの安全を最優先にする方針を固めた。

 台風19号は「猛烈な」勢力を保ち、現在のところ土曜日(12日)に関東へ上陸するとみられている。最新の天気予報によると、東京から数百キロメートル西の本州沿岸に位置する鈴鹿サーキット(Suzuka Circuit)は、予選が行われる12日に暴風雨に見舞われる恐れがあるという。

 しかし、決勝が開催される日曜日(13日)は晴れの予報が出ているため、予選は同日の午前中に変更される可能性がある。そうなれば、2004年と2010年と同様に予選と決勝が一日で行われることになる。

 F1は10日にコメント文を発表し、「国際自動車連盟(FIA)、F1、鈴鹿サーキット、そして日本自動車連盟(JAF)は、台風ハギビスおよびこれが2019年FIA F1日本GPに影響を及ぼす可能性を注視している」と述べると、今週末のスケジュールは鈴鹿サーキットの安全性を基に決定する方針を示した。

「F1のタイムテーブルに及ぼす混乱を最小限に食い止めるべく、さまざまな手を尽くしている。しかしながら、ファン、競技者、そして鈴鹿サーキットにいる全員の安全が最優先事項である」「引き続き関係者全員が状況を注視し、適宜情報を更新していく」

 鈴鹿では2014年の日本GPで台風による雨で視界不良となり、フランス人ドライバーのジュール・ビアンキ(Jules Bianchi)がクラッシュする事故が発生。同選手はこのときのけがが原因で翌年に亡くなった。(c)AFP