【10月10日 AFP】女子テニス、オーストリア・レディース・リンツ(Upper Austria Ladies Linz 2019)は9日、シングルス2回戦が行われ、米国の新鋭コリ・ガウフ(Cori Gauff)は4-6、6-4、2-0とリードしたところでカテリナ・コズロワ(Kateryna Kozlova、ウクライナ)が左足のけがで途中棄権し、キャリア初のツアー大会準々決勝進出を果たして、世界ランキングで自己最高のトップ100以内に入ることが確定した。

 現在15歳のガウフは、2005年1月の豪ゴールドコースト大会でブルガリアのセシル・カラタンチェワ(Sesil Karatancheva)が、当時15歳153日にして達成して以来の年少記録で、WTAツアー8強入りを成し遂げた。

 ガウフは女子テニス協会(WTA)の公式ウェブサイトで、「彼女(カラタンチェワ)のことは知っている。びっくり」「とても良い成果。この調子で準決勝にたどり着きたい」とすると、「いろいろな記録で最年少と言われることに慣れてきている。これからも快挙が続くようにしながら、若手時代を楽しみたい。こんなのは今のうちだってみんなに言われるから」と語った。

 今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)では予選突破を果たしてベスト16まで到達し、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)でも3回戦に進出してテニス界に衝撃を与えたガウフは、今大会では第6シードのマリア・サッカリ(Maria Sakkari、ギリシャ)が棄権したことで「ラッキールーザー」として本戦の出場権を獲得。そのチャンスを最大限に生かし、8日の1回戦ではシュテファニー・フェーゲレ(Stefanie Voegele、スイス)に勝利した。

 2019年シーズン開幕時の世界ランクは685位で、現在は110位につけるガウフは、シーズン終了までにトップ100に入ることが大きな目標の一つだったと明かし、「それはずっと目標の一つだった。今年1月にトップ100に入って終わりたいと友人にメールしたときは、800位とかそれくらいだったから途方もない目標だったけれど、成し遂げられてうれしい」と喜んだ。

「他にも二つの四大大会(グランドスラム)で本戦に出場することを目指していて、それが実現したから今年は目標を全部達成できてうれしい」「グランドスラムで稼いだたくさんのポイントと、今大会での勝ち上がりがランクアップの後押しになった。ラッキールーザーだったから本当にうそみたい。ここまで到達したからには、できるだけ上位までアップしたい」

「ランキングに関してはあまり意識しすぎないようにしているけれど、上に届くためには足掛かりがないといけない」と話したガウフは、準決勝進出を懸けて第1シードのキキ・ベルテンス(Kiki Bertens、オランダ)とベルギーのアリソン・バンアーツバンク(Alison van Uytvanck)の勝者と対戦する。(c)AFP