【10月9日 AFP】イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)は8日、7試合を終えたリーグ戦で13位に沈んでいることを受け、マルコ・ジャンパオロ(Marco Giampaolo)監督を解任したと発表した。新指揮官にはステファノ・ピオリ(Stefano Pioli)氏が就任するとみられる。

 ジャンパオロ監督は、昨季のセリエAで5位に終わり、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)の出場権を逃した後に辞任したジェンナロ・ガットゥーゾ(Gennaro Gattuso)前監督の後を継いでいた。

 しかしミランは、インテル(Inter Milan)とのダービーに0-2で敗れるなどリーグ戦ですでに4敗を喫しており、降格圏とは3ポイントしか離れていない。

 52歳のジャンパオロ監督は、欧州サッカー連盟(UEFA)のファイナンシャル・フェアプレー(FFP)違反によって、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2019-20)の出場権を剥奪された資金難のミランで序盤から苦しんでいた。

 ミランは5日のジェノア(Genoa CFC)戦に2-1で勝利したが、この結果はジャンパオロ監督の解任を止めるには十分ではなかった。

 18度のセリエA制覇を誇りながらも過去5年で7人の監督を招き、最後のリーグ優勝は2011年にまでさかのぼるミランは、新指揮官にピオリ氏を招聘(しょうへい)するとみられている。

 伊紙ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)によれば、インテルの元指揮官であるピオリ氏は、現地9日の朝に年俸150万ユーロ(約1億7600万円)の2年契約を結ぶという。

 交渉のため8日にミラノ(Milan)入りしたピオリ氏は、記者団に対し「われわれはあした話すことになる」と語った。(c)AFP/Emmeline MOORE