【10月10日 Xinhua News】中国内外の古生物学者が8日、北京で会見し、浙江省(Zhejiang)蘭渓市(Lanxi)で大型恐竜の足跡化石を発見したことを発表した。中国の白亜紀中期の恐竜群の分布とその進化を研究する上で重要な意義がある。

 研究は中国地質大学(北京)の邢立達(Xing Lida)副教授や米コロラド大学(University of Colorado)のマーティン・ロックリー教授ら研究者が共同で実施。研究論文は英科学誌「Historical Biology」に掲載された。

 邢氏によると、足跡化石は蘭溪市の集落で発見されたもので、約20点あるが大きさはそれぞれ異なっており、最長で82センチ、最短で22.7センチとなっている。いずれも竜盤類恐竜の足跡で、体長3.8~14メートルの異なる個体のものだと推定される。

 邢氏は、これらの足跡化石が約1億年前の白亜紀中期のもので、当時、蘭渓市に多数の竜盤類恐竜が生息していたことと、水草が豊富だったことを示していると指摘。これらの草食恐竜は肉食恐竜と共生していたはずだが、現時点で関係する証拠は見つかっていないと述べた。

 研究に参加した古生物学者は現在、貴重な足跡化石が適切に保護され、より大きな科学的価値と科学普及の価値を発揮できるよう、地元の管理部門と保護方法の制定について話し合っている。(c)Xinhua News/AFPBB News