【10月9日 AFP】香港の林鄭月娥(キャリー・ラム、Carrie Lam)行政長官は8日、日増しに暴力性を増している民主派の抗議デモに対処するために、中国当局の支援を受け入れる選択肢を排除しないと述べた。

 香港では3連休の週末が明け、大半の市民が職場に戻る中、林鄭氏は報道陣に対し、香港当局はこの前例のない事態にもうまく対処できると同氏自身は信じているが、状況が「著しく悪化」すれば中国に支援を要請するかもしれないと語った。

 同氏は「現時点ではまだ、解決方法をわれわれ(香港当局)自身で見つけるべきだと強く思っている。また、香港の問題は香港が対処すべきだというのが、中央政府(中国政府)の見解でもある」「しかし状況が著しく悪化し、香港に最後の可能性を残したいとなれば、いかなる選択肢も排除できない」と語った。

 また同氏は記者らに、デモ参加者に覆面着用を禁止する緊急条例が効果的だったか否かを現時点で判断するのは「早すぎる」とし、「いかなる新しい政策も法案も、効果的な施行までに時間がかかるということには同意いただけると思う」と語った。

 映像前半は林鄭氏の会見、8日撮影。後半は抗議デモ、6日撮影。(c)AFP/Jasmine LEUNG, James EDGAR