【10月8日 AFP】男子テニスのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が、来年1月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2020)で四大大会(グランドスラム)の復帰戦に臨むことが決まったのを受け、現世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は8日、「うれしい驚き」だと話した。

 今年1月にキャリア続行の望みをかけた股関節手術を受けたマレーは、徐々に本調子を取り戻しつつある中で、世界ランキングも1週間前の503位から289位まで上昇。グランドスラム通算3勝の32歳は今週、上海マスターズ(2019 Shanghai Rolex Masters)に出場しており、7日の1回戦をフルセットで突破している。

 この日、全豪オープンの主催者から手術後では初のグランドスラムにマレーが出場すると発表されたことを受け、ジョコビッチは「現在のランキングに関係なく、彼は偉大なチャンピオンであり、この競技における最高の選手の一人だ」と話した。

「健康だったら、すぐに最高のレベルでプレーできると間違いなく期待できる」「そうなることを祈っている。彼が戻ってきた姿を見られて非常にうれしい」

 今年の全豪オープンでマレーは、開幕前の記者会見で股関節の痛みに耐えられなくなったと明かすと、劇的なフルセットマッチの末に敗れたロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)戦後のコートでは、他の選手たちからのメッセージ動画も流された。

 その時のことについてジョコビッチは「彼とファンにとっては非常にエモーショナルな全豪オープンだった」「だが、別れを告げるには早すぎたように見えたし、また一緒に戦えてうれしい」と付け加えている。(c)AFP