【10月9日 CNS】中国の国慶節大型連休の2日目に当たる2日、観光に来た客の食事の不便解決のため、河南省(Henan)洛陽市(Luoyang)の国家「5A」級景勝地「老君山(Laojun Mountain)」で、無人販売の「1元(約15円)ランチ」が提供された。観光客はこれを歓迎して数千人が順番待ちの列に並び、現地は大賑わいとなった。

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 ランチを食べる人たちはみな食事の前に、 農民の過酷で勤勉な生活を吟じた唐代の古詩「憫農(Min Nong)」を吟唱し、詩文の一節「誰知盤中餐、粒粒皆辛苦(意訳:誰が知っていよう、この鉢の中の飯の一粒一粒がすべて、農民の労苦の結晶から出来上がっていることを)」の意味をかみしめ、「食料を大切に、無駄に浪費してはならない」と呼び掛けた。

「1元ランチ」は集金箱に各自お金を入れるだけで、誰も集金の管理をしていない。価格は1元だが、各自の自覚に任せて小銭を入れる方式だ。主食は当地の名物「素麺条(Sumiantiao、日本のかけうどん)」、これに発糕(Fagao、もち米で作った中華式パン)、キュウリの輪切り、蒸しサトイモ、ウズラの卵など6種類ほどの副菜が添えてある。

 これで満腹できない人は、またお金を入れてもう1セットもらえばよい。(c)CNS/JCM/AFPBB New