【10月8日 AFP】米連邦最高裁で7日、ルイジアナ州の裁判で陪審員全員の評決が一致しないまま有罪となった被告に関する審理が開始された。

 最高裁で審理が始まったのは、2014年にルイジアナ州で女性が刺殺され、遺体がごみ箱に遺棄された事件。現場近くに住んでいたエバンジェリスト・ラモス(Evangelisto Ramos)被告が容疑者となり、ごみ箱からは同被告のDNAも検出された。

 しかしラモス被告は無罪を主張。女性と性的関係はもったが合意の上で、その後、女性は他の男性2人とどこかへ行ったと述べた。また、DNAが確認されたごみ箱は普段から被告が利用していたもので、他に有罪に結びつく被告のDNAは発見されなかった。ルイジアナ州で行われた裁判の評決では、陪審員12人のうち10人が有罪評決を下し、その後被告に終身刑が言い渡された。

 米国の大半の州では、陪審員の評決が全員一致しなかった場合は未決定審理となるが、ルイジアナとオレゴンの2州でのみ、重大事件では評決が割れても有罪にできる制度になっている。

 一方、昨年の住民投票の結果、ルイジアナ州では2019年1月1日以降、すべての有罪評決に陪審員の全員一致が必要となった。しかし、これは過去にさかのぼって適用されないため、ラモス被告は有罪のままとなった。

 ラモス被告の弁護人は、ルイジアナ州の制度は米南部のかつての黒人差別に由来するもので、陪審員になった黒人の影響力をそぐための手段だと批判している。最高裁による7日の審理でも、ブレット・カバノー(Brett Kavanaugh)判事が同様の主張をした。

 ルイジアナ当局は、同州内では3万2000人が重罪で服役中で、その一つ一つの判決に影響が及びかねないとして、最高裁に対して介入しないよう要請していた。ラモス被告に関する最高裁の結論は、オレゴン州を含め広く影響を及ぼす可能性がある。(c)AFP