【10月8日 AFP】ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)の組織委員会は7日、強い勢力の台風が日本の南海上に発生したことに伴い、今週末に予定されているプール戦ではすさまじい風や豪雨に見舞われる恐れがあると警告した。

 気象庁(JMA)が注視している台風19号(アジア名:ハギビス、Hagibis)は、最高レベルの「猛烈」なものに発達すると予想され、12日ごろから九州南部を直撃し始めるとみられている。

 AFPの取材に対して気象庁は、「台風はまだ日本列島から離れているため、現時点ではいかなる警報も出していない。しかし、今年最大級の勢力で日本を襲う可能性がある」と述べた。

 九州では週末に2試合が組まれており、12日に福岡で予定されているプールAのアイランド対サモア戦と、13日に熊本で行われるプールDのウェールズ対ウルグアイ戦が危うい状況となっている。

 組織委員会は気象アドバイザーからの最新情報としてコメント文を発表し、「台風は北西寄りに進路を取り、10月12日と13日に南日本に強風と大雨をもたらす恐れがある」とすると、正確な進路を特定するのは「時期尚早」であるものの、試合日程に影響を及ぼす可能性が高い場合は、「緊急的措置を講じる態勢」は整っていると強調した。

 台風がプレーを妨げると予想されれば、試合は別の会場に変更される可能性もある。

 しかしながら、プール戦が中止となった場合は、両チームの勝敗は引き分け扱いとなる。

 プールAでは準々決勝進出を懸けた争いが激しさを極め、日本を筆頭にスコットランドとアイルランドの三つどもえの状況となっている。そのため、アイルランドは快勝できると予想されているサモア戦がドロー扱いとなれば、かなりの痛手となる。

 一方のウェールズは、9日のフィジー戦に勝てばベスト8入りが確定するものの、13日のウルグアイ戦が引き分けとなれば、プールD首位突破が危うくなる。(c)AFP