【10月7日 AFP】イラクの首都バグダッドで6日、反政府デモと治安部隊の衝突があり8人が死亡した。医療関係者や治安当局が明らかにした。6日目を迎えた同国でのデモによる死者は100人を超えた。

 今月1日に始まったデモへの対応としてイラク国会は臨時議会を開き、政府は6日、一連の改革案を発表したが、その数時間後にデモ隊と治安部隊の間で新たな衝突が発生した。

 治安部隊によると、この日はおおむね平穏な朝を迎えたものの、その後バグダッド北東部に位置しイスラム教シーア派(Shiite)住民が多数を占めるサドルシティー(Sadr City)地区で衝突が発生。目撃者によると、デモ参加者らはタイヤを燃やし、花火に火を付けて警官隊に向けて飛ばした。銃声も聞こえたという。

 医療関係者や治安当局者がAFPに明らかにしたところによると、デモ参加者8人がこの衝突で死亡した。当局は、「サボタージュ(設備などの破壊活動)」や、デモ参加者を狙った身元不明の狙撃手を非難している。

 内務省発表によると、今月1日に始まったデモでこれまでに治安部隊の8人を含む104人が死亡し、6000人以上が負傷した。6日に死亡した8人がこの数字に含まれているのかは不明。一連のデモによる死傷者数を同省が発表したのは今回が初めて。

 映像は5日撮影。(c)AFP