【10月7日 AFP】スウェーデンで5日に行われた非核化をめぐる米朝実務協議が決裂する中、北朝鮮は6日、米国が敵対姿勢を改めるための行動を取らない場合、協議を続ける「意向はない」と明言した。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は今年2月に首脳会談を行ったが、協議はその後数か月、行き詰まっていた。さらに2日は北朝鮮が「新型」の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射試験に成功。スウェーデンでの協議はこうした中で行われた。

 米国はスウェーデンでの協議の後、再協議に向け意欲を示したが、北朝鮮外務省の報道官はこれについて「根拠がない」と指摘。「DPRK(北朝鮮)に対する敵対的な政策をやめるのに米国が完全かつ逆戻りできない方法で本質的な手段を講じなければ、今回のように不快感を覚えるこうした協議を行う意向はない」と述べた。

 国営朝鮮中央通信(KCNA)が報じた声明によると、報道官は米国が古びた戦略に固執する場合、「交渉」は直ちに終了する恐れがあると警告した。(c)AFP