【10月7日 Xinhua News】マレーシアの通信大手マキシス(Maxis)は3日、中国通信機器最大手の華為技術(Huawei、ファーウェイ)と3年間の5G(第5世代移動通信システム)商用契約を締結した。調印式にはマハティール・モハマド(Mahathir Mohamad)首相も出席した。

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 マハティール氏は、両社の提携を見ることができてうれしいと述べ、今回の提携がマレーシアのデジタル経済の急成長を支えることになると表明。また、先進技術がマレーシアの発展に極めて重要な役割を果たすと指摘し、第4次産業革命の到来にあたり、5Gは多くの産業を変える重要な原動力であり、マレーシアがグローバル競争力を維持することにもつながると語った。

 マハティール氏はかねてから、ファーウェイの技術をできるだけ多く採用したいと表明していた。

 マキシスのラジャ・アルシャド会長は、マレーシアはより有力な次世代ネットワークによりスマートシティーやスマート農業などの高度な応用を支える必要があると述べた。

 ファーウェイの丁耘(ライアン・ディン)常務董事兼運営商業務総裁は、マレーシアと共に各個人、各家庭、各組織にデジタル世界をもたらし、すべてがネットにつながる「IoE(Internet of Everything)」によるスマート世界を構築したいと語った。

 契約によると、マキシスはファーウェイと協力してマレーシアの5G発展を進める。ファーウェイは4Gや5Gの無線設備とサービスを提供するとともに、マキシスによる5Gネットワークの全面的構築と既存ネットワークの整備を手助けする。ファーウェイはまた、専門家チームを立ち上げ、マキシスが実施する5Gネットワークの構築、運営、保守に関する一連の技術研修を支援する。(c)Xinhua News/AFPBB News