【10月7日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは6日、第8節の試合が行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)はウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)に0-2でまさかの黒星を喫した。低迷が続くマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)はニューカッスル(Newcastle United)に0-1で敗れた。

 本拠地エティハド・スタジアム(Etihad Stadium)にウルブス(Wolves、ウォルバーハンプトンの愛称)を迎えたシティは、最終盤にアダマ・トラオレ(Adama Traore)に2点を決められ、首位リバプール(Liverpool FC)との勝ち点差は8となった。

「きょうは自分たちのレベルではなかった」と完敗を認めたシティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、「ゲームメークで問題を抱えていた。われわれとの試合では多くのチームがディフェンスラインを深く敷く。いつもは解決策を見つけられるが、今回は違った」と続けた。

 シティは今シーズン、すでに昨季より多くの勝ち点をホームで取りこぼしているが、グアルディオラ監督は優勝を諦めていない。「リバプールまでの距離は遠いが、8ポイント差を考えてはならない。まだ10月で、これから多くの試合がある」

 シティの敗戦はサプライズだったが、ユナイテッドの黒星は日常の景色となってきている。これで敵地で11試合勝利がないユナイテッドは、12位に沈んでいる。

 オレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)監督が率いるユナイテッドは、この試合でもゴール前で精彩を欠き、ディフェンス志向のニューカッスルを攻略する想像力にも欠けていた。

 するとニューカッスルは72分、カウンターから最後はこの日がリーグ戦デビューとなった19歳のマシュー・ロングスタッフ(Matthew Longstaff)がペナルティーエリアの外からユナイテッドの守護神ダビド・デ・ヘア(David de Gea)が守るゴールをこじ開けた。

 降格圏内の18位と2ポイント差で、4位とは同5差となったユナイテッドのスールシャール監督は、「トップ4入りに向け、自分たちで困難なチャレンジにしてしまったが、まだ差は小さいのでチーム一丸となる必要がある」とコメントした。

 アーセナル(Arsenal)は会心の出来ではなかったが、ダビド・ルイス(David Luiz)の移籍後初得点が決勝点となり、ボーンマス(AFC Bournemouth)を1-0で下して3位に浮上した。

 また、チェルシー(Chelsea)は4-1でサウサンプトン(Southampton FC)に快勝してアーセナルと勝ち点1差の5位につけた。

 前半、タミー・アブラハム(Tammy Abraham)とメイソン・マウント(Mason Mount)のゴールで2点を先行したチェルシーは、その後ダニー・イングス(Danny Ings)に1点を返されたが、すぐさまヌゴロ・カンテ(N'Golo Kante)の得点で再び点差を2とし、最後は89分に途中出場のミシ・バチュアイー(Michy Batshuayi)がネットを揺らした。

 アブラハムはリーグ戦8試合で8ゴールを記録しており、今季の公式戦での得点数を9に伸ばした。(c)AFP/Kieran CANNING