【10月7日 CNS】中国では、旧暦の9月9日は「重陽節」という節句で、「敬老の日」としても知られる。今年は10月7日がこれにあたる。北京動物園(Beijing Zoo)では、高齢の動物たちが多いため、飼育員がさまざまな工夫をして「お年寄り」たちをいたわっていた。

 今年で32歳となるインドサイの「ニム」は、飼育員によると「飼育されているサイの中では、最も高齢です」。

 2001年にチェコから北京に来たニムには、飼育員が毎日話しかけ、バナナや桃などの果物や野菜の量を調整し、食欲が増すように工夫をこらしている。

 1986年生まれの高齢チンパンジーも3匹いる。今年初め、快適に暮らせるように屋外運動場の中庭を、「個室」に改造。多くの木を植えて、自然に戻ったような環境を整えた。夏にはフルーツアイス、冬にはナシ汁と蜂蜜水をプレゼントしている。

 北京動物園には高齢のパンダや象などもいる。飼育員たちは「どの動物も大事な介護対象」と世話を続けている。(c)CNS-新京報/JCM/AFPBB News