【10月6日 AFP】米テキサス州ガルベストン(Galveston)で8月に騎馬警官が容疑者の黒人男性をロープで連行し非難が集まっていた問題で、ガルベストン当局とガルベストン警察が3日、行政機関による調査が終了したとして、連行した警察官のボディーカメラの映像を公開した。

 容疑者の黒人男性は8月3日、不法侵入の疑いで逮捕された。騎馬警官2人は男性を連行する際、手錠をかけ、そこにロープをつなぎ、警察署まで市内を歩かせた。この連行の様子を撮影した写真がインターネットに上がると瞬く間に拡散。黒人奴隷を鎖でつないでいた過去の残酷な人種差別を連想させる写真に非難が殺到した。

 警察署長は後日、「(今回のような連行の手法は)訓練された通りのもので、ある状況下ではベストな手法だが、今回の警察官2人は判断を誤ったと思う」との声明を発表。容疑者の男性に謝罪するとともに連行の手法を改めるとしたが、この声明についても「甘い」などの不満が噴出していた。

 公開されたボディーカメラの映像には、2人の警官のうち1人が「これは見た目が悪いんじゃないか」と話す声が入っている。(c)AFP