【10月6日 AFP】英スコットランドの首都エディンバラで5日、独立派が主催する大規模デモが行われた。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)が数週間後に迫る中、スコットランドでは英国からの独立の是非を問う2度目の住民投票を求める声が高まっている。

 デモ隊はホリールード公園(Holyrood Park)を出発し、旧市街のロイヤル・マイル(Royal Mile)を行進した。主催者の一人、ピーター・ジョンストン(Peter Johnston)氏(22)は、「英連合の中じゃスコットランドは二流扱いだ。独立国家なら、さまざまな点で世界をリードできるのに、英国にいては潜在力を最大限に発揮できない」と語った。

 デモの参加者数について、主催者の「オール・アンダー・ワン・バナー(All Under One Banner、一つの旗の下に集結)」は、予想を大幅に上回る20万人超が参加したとしている。スコットランド警察は推計を明らかにしていない。

 スコットランドは2014年、英国からの独立の是非を問う住民投票を実施。この時は残留支持が55%で独立支持を上回った。一方、16年に行われた英EU離脱の是非を問う国民投票では、英国全体では離脱支持が残留支持を上回ったが、スコットランドでは残留支持が62%と離脱支持を上回っており、ナショナリストらはスコットランド独立の是非を問う2度目の住民投票を行うべきだと主張している。(c)AFP