【10月6日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは5日、第8節の試合が行われ、首位リバプール(Liverpool FC)は終了間際の勝ち越しPKで勝利を収めた。対してトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は、またしても完敗を喫し、マウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督の苦悩が深まっている。

 レスター・シティ(Leicester City)を本拠地アンフィールド(Anfield)に迎えたリバプールは40分、ジェームス・ミルナー(James Milner)のロングボールの処理を相手DFが誤った隙を突き、抜け出したサディオ・マネ(Sadio Mane)が冷静に今季公式戦8点目を流し込んだ。

 しかしここまで3位につけるレスターも80分、アヨセ・ペレス(Ayoze Perez)のパスに反応したジェームズ・マディソン(James Maddison)がシュートを打つと、これがGKアドリアン(Adrian)をかすめてゴールに入る同点弾となった。

 それでも迎えた後半アディショナルタイム5分、リバプールは味方GKをよけようとしたレスターのマーク・アルブライトン(Marc Albrighton)からマネがボールを奪うと、アルブライトンに倒された後、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)経由の確認もへてPKを獲得。最後はミルナーがこれを決めて激戦を制した。

 リバプールはこれで昨季から続くリーグ戦の連勝を驚異の17試合にまで伸ばした。2位マンチェスター・シティ(Manchester City)との勝ち点差も暫定で8に広げ、6日にウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)と対戦するシティに圧力をかけ続けている。

 一方、敵地でブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)と対戦したトッテナムは、悲惨な内容で0-3の完敗を喫しただけでなく、守護神ウーゴ・ロリス(Hugo Lloris)がまたしても自らのミスで腕に重傷を負い、危機が加速している。

 ロリスは開始わずか3分、クロスボールをはたき落とそうとした際の着地で腕を負傷した。さらにブライトンは、ゴールライン上に落ちてきたこのときのこぼれ球をニール・モペイ(Neal Maupay)が押し込んで先制すると、その後アーロン・コノリー(Aaron Connolly)に2ゴールが生まれ、見事な内容で順当な勝ち点3を獲得した。

 トッテナムとしては、ポチェッティーノ政権下では最悪レベルのひどい出来で、数日前に欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)戦で2-7の屈辱的な大敗を喫していることもあり、チームの頭上には暗雲が垂れ込めている。

 またトッテナムは試合後、ロリスは「肘を脱臼」したと発表している。(c)AFP/Steven GRIFFITHS