【10月5日 AFP】頬から突き出しているのは日本刀やナイフ、中にはバドミントンのラケットの柄まで──タイ南部のプーケット(Phuket)で毎年恒例の「ベジタリアン・フェスティバル(Vegetarian Festival)」が開催され、今年も頬に剣や串などを刺した人々が続々とパレードに参加した。

「九皇大帝(Nine Emperor Gods)の祭り」とも呼ばれるベジタリアン・フェスティバルは9月29日に開幕し、今月7日まで9日間にわたって開催される。

 伝承によると、この祭りの起源は1825年にさかのぼり、同地を訪れた京劇団が病に倒れ、健康回復のために菜食を実践し、道教の儀式を執り行ったのが始まりとされる。

 プーケット島には相当数の中国人が居住しており、中国人コミュニティーでは祭りの期間中、肉食のほか飲酒や賭博といった道楽を控えることになっているため、参加者は立ち並ぶ屋台からさまざまなベジタリアンフードを買い求める。

 祭りの終盤には熱した炭の上を歩く儀式も行われ、プーケットの観光当局によると、多数の来場客が見込まれている。(c)AFP