【10月5日 AFP】テニス、中国オープン(China Open 2019)は4日、男子シングルス準々決勝が行われ、元世界ランク1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は2-6、6-7(3-7)で大会第1シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)に敗れた。しかし、キャリア続行の望みを懸けた股関節手術から本格的復帰を目指す中で、予想以上に前進していると手応えを口にした。

 四大大会(グランドスラム)通算3勝を誇る32歳のマレーは、これで大会から姿を消すことになったものの、「プレーに関して言えば、復帰以降ではこれがベストだったと言えるかもしれない」「最高だった。4日間で3試合プレーしたというのは、かなりの数になる」とすると、「実際のところ、きょうは予想以上の出来でもあった」とコメントした。

 1月に大手術を受け、シングルスには8月に復帰したばかりのマレーは、AFPの取材で復帰が思っていたよりも前進しているか聞かれ、「そうだね、たぶん」と回答。続けて、「前に進んでいる。先週より今週の方が上回っているから、今週より来週の方が良くなることを願っている」と話した。

「そうやって自分の可能性を見極めていく必要がある。まだ限界には達していないと思う」「このままプレーを向上させられる手応えがある。今週は自分でそのことが分かった」

 マレーはこのまま次週の上海マスターズ(2019 Shanghai Rolex Masters)に乗り込むことになっているが、より一層厳しい戦いが予想される中で、トップ選手に対抗できる段階には到達していないと認めた。

「今大会のようなプレーで週に2試合、3試合、4試合をこなせるようになり、安定したプレーでトップ20の選手と対等に渡り合えるようになるまでには、もう数週間は必要になると思う」 (c)AFP/Peter STEBBINGS