【10月5日 AFP】英国のヘンリー王子(Prince Harry)が、英大衆紙を発行するニューズ・グループ・ニューズペーパーズ(News Group Newspapers)とリーチ(Reach)の出版社2社を提訴した。両社が4日、明らかにした。報道によると、訴訟は留守電メッセージの盗聴をめぐるもの。ヘンリー王子は数日前、妻メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)の報道をめぐり別の大衆紙を提訴したばかりだった。

 ニューズ・グループ・ニューズペーパーズは、大衆紙サン(The Sun)と、既に廃刊となったニューズ・オブ・ザ・ワールド(News of the World)の発行元。一方のリーチはデーリー・ミラー(Daily Mirror)を発行している。

 英PA通信(Press Association)は、申し立ては「留守電メッセージの違法傍受」に関するものであると王室の情報筋が確認したと伝えた。英スカイニューズ(Sky News)も同様の内容を報じた。

 ヘンリー王子は3日前、プライバシーを侵害されたとして大衆日曜紙メール・オン・サンデー(Mail On Sunday)を提訴。同紙はメーガン妃が父親に送った手紙を掲載していた。

 提訴の発表に際し王子は、メーガン妃の報道について英大衆メディアを痛烈に批判。亡き母ダイアナ元妃(Princess Diana)が1997年に亡くなる前と同じように、メーガン妃がメディアに追い回されていると主張した。英王室の一員がこうした批判を行うことはまれ。

 ヘンリー王子はさらに、「私が何より恐れるのは、歴史は繰り返すということだ」と述べていた。(c)AFP/Robin MILLARD