【10月5日 AFP】テニス、中国オープン(China Open 2019)は4日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会第4シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)は5-7、6-3、6-4で第5シードのビアンカ・アンドレスク(Bianca Andreescu、カナダ)に逆転勝ちを収め、4強入りを決めた。

 元世界ランク1位の大坂は、最も輝かしい若手同士による2時間以上に及んだ一戦を制し、大会連覇を目指す第16シードのキャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)との準決勝に進出した。

 これから長いライバル関係が続くと思われる両者の初対戦は、観客の期待を裏切ることはなかった。

 19歳のアンドレスクの17連勝を阻止した大坂は、今後はもっとスリリングな二人の戦いが予想されることについて、「聞いて、彼女とはこれ以上プレーしたくないの。私は満足。これ一度きり」と冗談交じりに語った。

 四大大会(グランドスラム)通算2勝の女王はまた、今度はまじめな口調に戻ると、1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)以降プレーがさえない時期が続いたことで、周囲から「疎外」されたように感じたと告白した。

「私はまだここにいる」と強調した世界4位の大坂は、今年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)決勝でセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)を倒して女王となったことを含め、最近のアンドレスクの快進撃が自分を奮い立たせたと付け加えた。

 一方、1年前にはこの北京での大会に出場すらしていなかったにもかかわらず、一気に世界ランク6位まで上り詰めたアンドレスクは、今後も大坂との対戦を楽しみにしており、試合後にネットで互いに温かい言葉を交わしたときの様子を明かした。

「『おめでとう、素晴らしいプレーだった』と話したら、彼女は『あなたは最高』と言ってくれた」「私は『これからも、こんな試合がたくさん続くはず。どんな未来になるのか待ちきれない』と言葉をかけた」

 5日に行われるもう一つの準決勝では、第1シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)が第8シードのキキ・ベルテンス(Kiki Bertens、オランダ)を迎え撃つことになった。(c)AFP/Peter STEBBINGS