【10月4日 AFP】オーストラリア・シドニーのタロンガ動物園(Taronga Zoo)で先週、世界で最も希少なサルの一種、フランソワルトンの雄の赤ちゃんが生まれた。

 特徴的なオレンジ色の毛を持つこの赤ちゃんの名前はまだ決まっていない。

 絶滅にひんしているフランソワルトンは中国とベトナムのみに分布。密猟や開発拡大による生息地の縮小で、種の存続が脅かされている。

 飼育員のジェーン・マーシャル(Jane Marshall)さんによると、「野生のフランソワルトンを目にするのは非常に珍しいが、その赤ちゃんを見るのはさらに珍しい」という。

 赤ちゃんの体毛がオレンジ色なのは生後数週間だけで、徐々に濃い色になり、最終的には母親の体毛と同じ色になる。

 同動物園は、野生のフランソワルトンは約3000頭しかいないと推定している。(c)AFP