【10月4日 Xinhua News】中国石油天然気集団公司(CNPC)傘下のタリム油田公司は3日、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)南部のタリム盆地に位置する「ボズ9号井」の試掘に成功したと発表した。天然ガス日産量41万8200立方メートル、コンデンセート油は115・15立方メートルが見込まれる高産出量の工業用コンデンセート・ガス田の発見となった。これはタリム盆地で2カ所目の1兆立方メートル級の大型ガス田出現を意味している。

 ボズ9号井はタリム盆地にある試掘井で、2017年10月から掘削を始め、今年3月に完了した。深さは7880メートルに達する。

 同社の田軍(Tian Jun)副総経理によると、ボズ9号井の石油・ガス含有面積は40・9平方キロで、ガス層の厚さは合計178メートルと推定され、仮推定値では天然ガスの地質資源量が1153億立方メートル、コンデンセートが2166万トンとなっている。これは、タリム油田にまた新たに1000億立方メートルを超える良質で、連続する大型の、高い産出量が期待できるコンデンセート・ガス田が発見されたことになる。

 同社によると、ボズ・大北ガス田エリアではこれまでに50近い構造性ガス層が発見されており、天然ガスの総資源量は1兆2000億立方メートル、天然ガスの確認埋蔵量は1兆立方メートル以上と見込まれている。

 タリム油田は中国の陸上油田としては3番目の規模で、「西気東輸」(西部の天然ガスを東部に輸送するプロジェクト)の主力ガス産地の一つ。現在、中国の華東、華北地域の120以上の大・中都市の約4億人と企業3000社余りへのガス供給を担っている。(c)Xinhua News/AFPBB News