【10月4日 AFP】第17回世界陸上ドーハ大会(17th IAAF World Championships in Athletics Doha)は3日、各種目の決勝が行われ、女子七種競技では英国のカタリーナ・ジョンソン・トンプソン(Katarina Johnson-Thompson)が、前回覇者のナフィサトウ・ティアム(Nafissatou Thiam、ベルギー)を抑え金メダルに輝いた。

 26歳のジョンソン・トンプソンは、最終種目の800メートルで1位となり、右肘にけがをしていたティアムから女王の座を奪った。ティアムが優勝を逃したのは2016年以来となった。

 またジョンソン・トンプソンは、ジェシカ・エニス・ヒル(Jessica Ennis Hill)氏が2012年ロンドン五輪で記録した6955点を26ポイント上回り、英国記録を更新している。

 ジョンソン・トンプソンの金メダル獲得は衝撃とまでは言えないが、女子400メートルのサルワ・イード・ナセル(Salwa Eid Naser、バーレーン)の優勝は驚きを与えた。

 21歳のナセルは歴代3位の48秒14を記録。2年間200メートルと400メートルで負けていなかった優勝候補のショーナ・ミラー(Shaunae Miller、バハマ)に土をつけた。男子十種競技では、ミラーの夫マイセル・ウイボ(Maicel Uibo、エストニア)が2位に入り、夫婦そろって銀メダルを獲得している。

 その男子十種競技では、世界記録保持者のケビン・マイヤー(Kevin Mayer、フランス)が棒高跳びで負傷して棄権を余儀なくされ、新王者の誕生が確定すると、ドイツのニクラス・カウル(Niklas Kaul)が最終種目の1500メートルで金メダル獲得を決めた。(c)AFP/Pirate IRWIN