【10月4日 AFP】米国防総省は3日、北朝鮮が前日に発射試験を実施したミサイルについて、潜水艦からではなく「海上プラットフォーム」から発射されたとの見解を示した。一方でドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は、北朝鮮のミサイル発射を重要視せず、同国との核協議を予定通り実施する意向を示した。

 北朝鮮は3日、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射試験に成功し、同国の防衛能力が「新たな段階」に入ったと宣言していた。だが米空軍報道官のパット・ライダー(Pat Ryder)大佐は記者団に対し、「短距離から中距離の弾道ミサイルだったとみている。潜水艦から発射されたことを示す情報はなく、むしろ海上プラットフォームから発射されたと考えている」と述べた。

 北朝鮮が潜水艦発射ミサイルの能力を保有すれば、朝鮮半島から遠く離れた地域への展開や、同国の軍事基地が攻撃を受けた場合の第二撃が可能となり、同国の軍事力は新たな水準に達したことになる。

 今回のミサイル発射は、北朝鮮と米国による実務者協議の再開を控える中で行われた。米朝の協議は今週行われる予定だが、開催場所は公表されていない。トランプ氏は3日、ホワイトハウス(White House)で記者団に対し、「彼ら(北朝鮮側)は対話を望んでおり、われわれは彼らと話す」と述べ、ミサイル発射を受けても協議を行う意向を示した。(c)AFP