【10月5日 Xinhua News】中国の故宮博物院(The Palace Museum)と成都博物館(Chengdu Museum)が共催する「重華宮を訪ねて」特別展が1日、四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)の成都博物館で開幕した。これまで未公開だった清の乾隆帝(Emperor Qianlong、在位1736~1796年)の「潜邸」(即位前の住まい)である重華宮が、その華麗な姿を人々の前に現した。

 重華宮は若き日の乾隆帝が暮らし、学び、育った場所であり、一人の少年が君主へと成長する過程を見届けてきた。乾隆帝をテーマとする展覧会は、これまでにも国内外で何度となく開かれてきたが、皇子時代の乾隆帝の生活を伝える企画は今回が初となる。

 今回の特別展では秘蔵の文化財88点(組)を通じて、乾隆帝の皇子時代の宮廷生活を明らかにしている。来場者は、乾隆帝が最高級の紙である明代宣德年間の磁青紙に記した「四十二章経」などの貴重な文化財を見学し、清の皇族の私的な劇場「漱芳斎」や、乾隆帝と孝賢純皇后(富察氏、Fucha)が新婚生活を送った住まいなどの展示を鑑賞できる。

 同展は11月30日まで(入場無料)。(c)Xinhua News/AFPBB News