【10月7日 CNS】中国の3大通信キャリアのユーザーで5Gサービスの予約者数が、5日の時点で約900万人まで接近。中国移動(チャイナモバイル、China Mobile)が532万人、中国聯合通信(チャイナ・ユニコム、China Unicom)が175万人、中国電信(チャイナテレコム、China Telecom)が176万人で、合計1000万人を突破するのも遠くはない。

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 予約活動に積極的に参加してもらうため、3大キャリアはユーザーにさまざまな優遇活動を展開している。対象となるスマートフォンの機種は少なく、2~3機種のみだが、値引き幅は150元(約2250円)から550元(約8240円)の間だ。

 チャイナ・ユニコムの販促状況を見ると、値引き対象機種は2種のスマートフォンで、サムスン電子(Samsung Electronics)の「ギャラクシーノート10プラス(Galaxy Note 10+)」5G版で500元(約7500円)引き、vivo社の「アイクープロ(iQOO Pro)」 5G版で400元(約6000円)引きとなっている。

 チャイナ・テレコムは「アイクープロ」で150元(約2250円)引き、中興(ZTE)の「アクソン10プロ(Axon 10 Pro)」で300元(約4500円)引き、「ギャラクシーノート10プラス」で550元(約8240円)引きとなっている。

 5Gの商業使用はカウントダウンが進んでおり、キャリア、スマホメーカーともに最後の準備で忙しい。

 小米科技(シャオミ、Xiaomi)は9月24日午後、同社の中国市場初の5Gスマホ「小米9Pro(Xiaomi Mi9 Pro)」を公開し、8GB+128GBの最低スペックモデルの価格を3699元(約5万5400円)とした。このモデルは、今年8月にvivoが発表した最低価格4000元(約5万9800円)を切る5Gスマホ「アイクープロ」の後で、市場で買うことが可能な最も廉価な5Gスマホとなった。

 これに先立ち、華為技術(ファーウェイ、Huawei)や中興も5Gスマホを投入している。中興の「アクソン10プロ」の最低価格は4999元(約7万5000円)、ファーウェイの「Mate 20 X 5G」の最低販売価格は6199元(約9万2900円)だ。サムスンは8月、中国市場で「ギャラクシーノート10プラス」5G版を発表し、販売価格は7999元(約12万円)とした。米国のアップル(Apple)は9月に発表した3種の新モデルはいずれも5G対応ではない。

 市場調査会社のGfKの報告によると、中国市場では2019年の5Gスマートフォンの販売数は低めだが、2020年になると5Gスマホの年間販売数は7500万台を超え、スマホ全体の約20%を占めるとしている。2020年末には、5Gスマホの価格は2000元(約3万円)まで下がり、5Gスマホの販売に拍車がかかることが期待される。(c)CNS-新京報/JCM/AFPBB News