【10月3日 AFP】陸上指導者のアルベルト・サラザール(Alberto Salazar)氏がドーピング違反で4年間の資格停止処分を科されたことを受け、同氏を支援してきた米スポーツ用品大手ナイキ(Nike)のマーク・パーカー(Mark Parker)最高経営責任者(CEO)が、選手に対する「組織的なドーピング」への関与を否定した。2日、AFPの取材で明らかになった。

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 パーカーCEOは1日、サラザール氏に関する事実が明るみに出たことを受け、「ナイキはこれまで、選手に対する組織的なドーピングには一切関わってこなかった。考えそのものが気持ち悪い」という内容のメールを従業員に送っていた。

 米国反ドーピング機関(USADA)の調査報告書によると、サラザール氏は禁止されるテストステロン(testosterone)や脂肪燃焼効果のあるアミノ酸注射の実験や、医療文書の改ざんなど、複数の選手に対して禁止される行為をしたとされている。報告書では、パーカーCEOの名前にも言及されていた。(c)AFP