【10月3日 Xinhua News】中国と「一帯一路(Belt and Road)」沿線諸国との相互投資がここ数年、深みを増している。商務部の銭克明(Qian Keming)副部長はこのほど、新中国成立70周年祝賀行事の記者会見で、中国企業の「一帯一路」沿線諸国への投資が累計1000億ドル(1ドル=約108円)を超え、沿線諸国の対中投資は480億ドルに達したことを明らかにした。

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 銭副部長はまた、ここ数年、中国の対外貿易に占める「一帯一路」沿線諸国との貿易額の比率が上昇し続け、その質も向上しており、中国の「一帯一路」沿線諸国向けの輸出は全体の30.1%に達したと述べた。

 中国は「一帯一路」沿線諸国で重点プロジェクトや工業団地建設を進めている。中国・モルディブ友好大橋、アディスアベバ~ジブチ鉄道、グワダル港などを完成させ、一部の沿線国には海外経済貿易協力区を建設。累計投資額は300億ドル以上、30万人以上の現地雇用を創出した。

 自由貿易区の建設も加速している。中国は「一帯一路」沿線の13カ国と5件の自由貿易協定(FTA)を締結。東アジア地域包括的経済連携(RCEP)交渉も重要な段階に入り、ユーラシア経済連合との経済・貿易協力協定交渉は実質的に終了した。

 銭副部長はまた、中国は既に37カ国と相互投資協力作業部会、5カ国と貿易円滑化作業部会、19カ国と電子商取引(EC)作業機構を設立、14カ国と第三者市場の協力協定を締結したと述べた。

 商務部は今後、①開放プラットフォーム設立、第2回中国国際輸入博覧会準備と中国・アフリカ経済・貿易博覧会などの継続開催②関連国との成長戦略や産業、プロジェクト、政策のマッチング深化③中欧班列(中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車)と新たな陸海新ルートの建設推進④境外(海外と香港・マカオ・台湾)経済・貿易協力区の高品質な発展推進―などを含む五つの分野で「一帯一路」建設を進めていく。(c)Xinhua News/AFPBB News