【10月2日 AFP】男子テニスの下部ツアー大会で、ボールキッズの少女に「ホット」などと不適切な言葉をかけた主審が、当面の間、試合の担当から外されることになった。ATPが1日に発表した。

 謹慎処分を受けたのはイタリアのジャンルカ・モスカレッラ(Gianluca Moscarella)主審で、前週同国フィレンツェ(Florence)で行われたチャレンジャーツアー(ATP Challenger Tour)の大会で不適切な発言があった。

 SNSに投稿された動画を見ると、モスカレッラ主審は少女に「すごくセクシーだね」と声をかけ、「見た目と気持ちとどっちがホットなのかな? どっちもかな?」と続けた。

 また、この件はペドロ・ソウザ(Pedro Sousa、ポルトガル)対エンリコ・ダッラバッレ(Enrico Dalla Valle、イタリア)の2回戦の最中に起こったが、モスカレッラ主審はソウザを励ますこともしており、こちらも不適切だと批判を浴びていた。

 ダッラバッレが一時コートを離れた際、主審は集中を欠いてマッチポイントを何度も逃していたソウザに「なあペドロ、頼むから集中してくれ」と言葉をかけていた。試合は結局、ソウザが7-5、4-6、6-4で勝利した。

 これを受けてATPは「フィレンツェ大会のペドロ・ソウザ対エンリコ・ダッラバッレ戦で、チェアアンパイアのジャンルカ・モスカレッラ氏が起こした複数の件については、われわれも把握している」「発覚後、モスカレッラ氏をすぐに大会から外し、全面的な調査を開始した」「また調査結果が出るまでの間、モスカレッラ氏の契約審判としての職務も暫定的に停止している」と発表した。(c)AFP