【10月2日 AFP】メキシコ下院(定数500)は1日、ジャンクフードの製造者に対し、商品パッケージの前面に警告ラベルを加えるよう義務付ける法案を全会一致で可決した。同国では肥満の人の割合が世界でも特に高く、消費者の健康を守るために業界からの圧力をはねつけた。

 警告が義務付けられるのは、砂糖、ナトリウム、飽和脂肪を多く含む食品。採決では投票した445人全員が賛成。棄権は3人だった。

 法案は上院でも可決される見通し。その後はアンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール(Andres Manuel Lopez Obrador)大統領に送られるが、同大統領はすでに法案への支持を表明している。

 メキシコでは加工食品産業の力が強く、法案の採択を阻止しようとする動きがあったが、採決はこれを退ける結果となった。

 経済協力開発機構(OECD)によれば、メキシコでは成人に占める肥満の人の割合が3分の1近くに上る。この比率は、OECD加盟36か国のうち米国に次ぎ2番目に高い。(c)AFP/Yussel GONZALEZ