【10月1日 AFP】(更新、写真追加)香港で1日、警察官の一人が放った実弾が抗議デモ参加者1人の胸部に当たった。警察筋が明らかにした。この警察官とその部隊は、発砲の前にデモ参加者らに襲われていた。

 匿名を条件に取材に応じたこの警察筋によると、「ツェンワン(Tsuen Wan)地区できょう、警察官1人が襲撃を受けた後に発砲し、デモ参加者の1人の胸部に当たった」という。

 負傷したデモ参加者は、警察官らによる応急処置を受け、その後到着した救急隊によって病院に搬送されたと、同筋は話している。

 病院管理局(Hospital Authority)はAFPに対し、1日に発生した衝突の後、計15人が香港各地の病院に搬送されており、うち瑪嘉烈(Princess Margaret)病院に搬送された1人が重体になっていると明かした。

 ただ、この重体患者が銃弾を受けた男性とは明言していない。

 徐々に激しさを増しながら4か月近く続いている香港の抗議デモで、実弾による負傷者が出たのはこれが初めて。(c)AFP