【10月1日 AFP】ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)の開催国であり、強豪アイルランドを撃破してプールA首位を走るなど大会を大いに盛り上げているブレイブブロッサムズ(Brave Blossoms、日本代表の愛称)について、ニュージーランドの指揮官スティーブ・ハンセン(Steve Hansen)ヘッドコーチ(HC)でさえも、学ぶべきことが多いと警戒している。

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 優勝候補のオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)を率いるハンセンHCは30日、準々決勝で激突する可能性があるアジアのジャイアントキラーについて聞かれると、「日本から学ばなければ大ばか者だ。なぜなら、彼らはわれわれに多くのことを考えさせているからだ」「ボール回しの速度は素晴らしく、ラインスピードにも驚かされた。とにかく、次から次へと立ち向かい、大いなる勇気、意志、そして多くのスキルを示していた」と語った。

 南アフリカに大番狂わせを演じた2015年のイングランド大会(Rugby World Cup 2015)に続いて大金星を挙げたことによって、日本は再び決勝トーナメント進出に向けて近付いている。南アフリカとスコットランドと並びプール4戦で3勝を記録しながらも、ボーナスポイントの差で8強入りを逃した前回大会とは違い、今大会ではすでにロシアとの開幕戦で貴重なボーナスポイント1を獲得している。

 日本が残りのサモア戦とスコットランド戦で1勝を挙げれば、ニュージーランドか南アフリカとの準々決勝に進出する可能性が高くなり、そのことについてはハンセンHCも十分に意識している。

「日本と戦う必要があるのなら、適切にその準備を整えていくことになる。先日の試合で目撃したように、日本は時速100マイル(約160キロメートル)でこちらに突進し、速いボール回しを仕掛けるチャンスを狙ってくるだろう」

「それを食い止める戦略を練っていく。それは他の相手と何も変わらない。戦術を立てて相手のプレーや武器に立ち向かい、弱点についても攻撃していく」 (c)AFP